2021623

               一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ理事  佐藤雅彦

本人のためのQ&A

Q1.   認知症と診断されると、すぐに何もできなくなりますか。

A1.   重度になるとできないことが増えますが、診断直後は大抵のことが一人でできますので安心して下さい。私は診断される16年になりますがケアハウスで一人暮らししています。その気になれば、適切な支援があれば、仕事もボランティアも、一人暮らしもできます。

 

Q2.    認知症になったら、どう生活すれば良いですか。

A2.    特別のことをする必要はなく、朝散歩30分する。日記を書く、規則正し生活をする。

   睡眠を8時間取る。バランスの良い食生活をする.毎日、感謝して生活する。

   役割を持つ。楽しく過ごす。怠惰な生活をしても、罪悪感を持たずによしとする。

   のんびり、ゆったりと過ごす。趣味も続けて、外出することに心掛ける。

   診断される前と同じ生活を続ける。自分が認知症だと公表して、まわりからのサポート

   う受けられる、体制を構築する。無理はせずに、少しだけ頑張る生活をする。

   能力維持のため、できることは率先して、役割のある生活をする。

 

Q3.    病気は早く進行しますか。

A3.   個人差がありますので、何とも言えませんが.毎日、充実した生活を送ることが大切です。

 

Q4.    注意することはありますか

A4.    将来を悲観したり、取り越し苦労をしないことです.問題が起こってから、その問題に対して解決策を考える。先回りして心配せずに、楽しく暮らす。先の心配をするより、楽しく暮らすことを考える。廃用症候群にならないため、日記を書いた、思ったことを書き留めたり、アウトプットする頭を使う生活をする。問題点を書き出し、調子のいい時に解決策を考える。1か月使わないものは捨てる。

 

Q5.  徘徊したり物取られ妄想、怒ったり、暴力を振るうことが起こりますか。

A5.    人によりますが良い人的環境であれば出ません。

 

Q6.   最後まで残され能力はなんですか。

A6.   記憶力、論理的思考能力、判断力は、衰えていきますが、喜怒哀楽の感情、その人らしさは最後まで残されます。また快・不快の感情も最後まで残ります。

 

Q7.     診断直後にははどんな能力がありますか。

A7.     読むことも書くことも、メモすることも、買い物することも、普通の生活が送れます。

 

Q8.     時間感覚は無くなりますか。

A8.     時間感覚は無くなり、バスにのり遅れたりします。スマートホンのアラーム機能で、アラームを設定して、バスに乗り遅れてないようにする。

 

Q9.    買い物の時の注意点は

A9.    買い置きしている商品を買わないように、買ってはいけない物リストを持っていく。

   小銭がたまらないように、クレジットカードで決済する。

 

Q10.    車は運転できますか。

A10.     一度に多くのことを処理するなどすることが求められるので、適切な判断ができまくなり車の運転はできません。

 

Q11.     認知症になっても豊かに生活できますか。

A11.     あなたの考えかと一つで、豊かな生活が送れます.毎日、先の心配をせずに、楽しいことを考えて、生活しましょう。昔の趣味を再開した、好きなことして、楽しく過ごす。好きなことが見つからない時は、嫌いでないことを始める、好きになるかもしれない。

忘れても、その時が楽しければ良いと思い生活する。私の楽しみ、絵本を読む、星野富弘の詩画集を見る。好きな音楽を聴く。ラジオを聴く。テレビは目が疲れるので見ない。昨日どのように、過ごしたか不安になるので、日記を書く。役割を見つけて、張りのある生活をする。

自分の能力を信じて、自己肯定感を持って生きる。

 

Q12.     認知症になって、辛かったこと、不快に思ったこと。

A12.     誰にも何も期待されなくなったこと。役割を奪われたこと。友が去って行ったこと。

 

Q13.     認知症になる前に、備えておくこと。

A13     覚えられなくなり 記録する必要性に迫られるので、iPadを使って記録する為、iPadの操作を覚える。認知症になったら、どのように生活しるかを考えておくこと.一緒に楽しんで行動してくれる、パートナーを探しておく。

 

Q14.     認知症の心構え

A14.     

1     認知症であっても、不便であるが不幸でない。

2     認知症と診断されても、全てができなくなるわけでなく、できることもたくさんある。

3     失った機能を嘆いたり、数えたりしないで残された機能に感謝して生きる。

4     未来は明るいと信じる。役割を持って生活する。張り合いを持って生活する。

5     試練には必ず脱出の道が用意されているので、どんな試練にも負けない。

    好きなことを見つけて、人生を楽しむ。好きなことが見つからない時は嫌いでないことを始める。やっているうちに好きになるかもしれない。

7     生かされていることに感謝して生きる。

8     病気になったことをクヨクヨせずに、病気を受け入れて、前向きに生きること。

9     自分の能力を信じて、人も意見にまだ話されるのではなく、信念を持って生きる。

10    趣味は続ける。診断される前と同じ生活をするように心掛ける。

 

Q15.   認知症と上手く付き合うには

A15.

1    困りごとを笑い飛ばし、おおらかに生きる。

2    困りごとを書き出し、調子の良い時に、対策を考える。

3    できないことがあっても、受け入れて、人の力を借りて乗り越える。

4     自分には、無限の可能性が残されていると信じる。自分の能力を信じる。自分に自信を持つ

5     なんでも 前向に考え、努力する。向上心を持つ。

6      達成可能な目標を立てて、充実感を味わう。例えば健康のために1日、平均五千歩歩く。

7      些細なことが気になるので、全てを神に委ねる。

8      世の中なるようにしかならないと、開き直る。

9     取り越し苦労はやめる。問題が起こったら、その時考える。

10   小さなことに、こだわらずおおらかに生きる。

11   楽しい時間を持つ。私は、川柳、臨床美術で絵を描くことで楽しく時間を過ごしている。

12    役割を持つ。なんでも良い。

13    否定的なことを引きずらなくて、前向きに生きる。

14    いつも、笑顔でいる。おいしいものを食べる

15     出不精になるので、出来るだけ外出するように心がける。

16    廃用症候群にならないために、常に自分の頭で考えて行動する。

17    考えたことは、ipadで文章化する。

18    後ろ向きなことは、考えない。

19     おのれを磨くことを考える、そうすれば幸せになる。

20    持ってる物で満足する。無い物ねだりはしない。

21    常に、どうしたら楽しく過ごせるか考えて、文章化する。

22    人に親切にする。親切にすると長生きする。

23     感謝して生きる。

24    人を赦し、その人から自由になる。

 

まとめ  楽しく人生を過ごすことが大切である。

 

Q16.  認知症になって、何が一番の困りごとですか

A16.  何かをする、気力がなくなり、時間を潰すのに苦労します。

 

Q17.  約束を忘れることが多くなりますか。

A17.   残念ながら多くなりますが、約束の前日の約束相手から電話してもらうなど、工夫すれば生活に支障は起きません。

 

Q18.    物忘れが多くなりますか。

A18.    残念ながら多くなりますか、メモした紙をなくしたりしますが、ipadにメモを残すなど工夫すれば、生活に支障は起きません。

 

Q19.  ものを探すことが多くなりますか。

A19.   残念ながら、物を探す時間が多くなりますが、使わない物を捨てるなど、工夫すればより良い生活が送れます。

 

Q20.   疲れやすくなりますか。

A20.    非常に疲れやすくなります。疲れて、何もかもがどいでもよくなります。そんな時はひたすら寝る。

 

Q21.  家に引きこもっりがちになりますか。

A21.   引きこもりがちになります。

 

Q22.    認知症になって、何が一番大切か。

A22     自分の能力を信じて、未来は明るいと信じて、楽しく過ごすこと。忘れてもいいと思い、今が楽しければ良いと思い生活する。楽しかった内容は忘れても、楽しかった感情は残るのでそれでよしとする。周りの人が覚えていてくれるので忘れても良いと思って生活する。覚えておきたいと思えば 記録する。自分の意見が言えるように、思いついたことは、メモしておく。

 

Q23.    認知症と診断されどう生きますか。

A23.    人の意見に左右されず自分の思ったように生きる。好きなことをして生活する。細かいことは気にせずにおおらかに生きる。

 

Q24.   判断に迷うことが多くなりますか。

A24   残念ながら、迷うことも多くなります。人に相談して、自分の判断で決断して、自分で責任を取る。

 

Q25.    言葉も、人の名前や、物の名前が出てこないことがおおいですか

A25.    出てこないことが多いです。メモしたり、知人リストをつくったりして、対策を講じることが必要です。

 

Q26.   できないことが増えて、不安な気持ちになります。

A26.    世の中、なるようにしかならないと、気楽に考えて、完璧な生活を送ろうとしないで、そこそこな生活が送れれば良いと考える。部屋が汚くても、死にはしない、気楽に考えて生活する。

 

Q27.  どんな気持ちで生活するか。

A27.   生かされていることに感謝して、毎日無事に暮らせば良しとする。怠惰な生活をしても、罪悪感を感じない。

 

Q28.  将来のことが不安です。

A28.   不安、心配のことを書き出してみる。心配の9割は起きない.5%は対処可能。残り5%は自分では制御不能で成り行きに任せる。なるようにしかならないので、楽天的に考える。

自分でできることをすればあとは天に任せる。私はクリスチャンで死んだら天国に行けると確信していますので将来の不安はありません。